生保業界はなぜ“辞められない”のか?元社員が語る洗脳のリアルと辞めるまでの記録 part1

初めに

国内大手生保会社に新卒で入社し、約15年勤めました。 新卒のため、入社3年間は営業。3年後は営業のサポート職になります。 ですが、営業とは切っても切れない関係です。 ここでは、営業3年間について紹介していきます。
3年間の営業は、振り返れば笑い話で良い人生経験だったと思えますが、当時は本当に心身ともに最悪の状態でした。 今のように情報が充実しておらず、逃げ方が分からなかった。同じように悩んでいる人や辛い人に届けば良いなと思います。
~1か月の研修~ サポートやカリキュラムは万全の体制 とにかく勉強、ロープレ

同期は100名程度 全員女性で9割が大卒、1割が短大卒
キャラは本当に様々で、派手な子や超美人、大人しい子まで。きっと様々なお客さまに対応できるように偏りなく集めたのだろう。私は大人しいキャラ。
この1か月の最大ミッションは、【生命保険募集人資格の合格】だ。合格しなければ、生命保険を販売できないからとにかく学校のように勉強。
それだけでなく、自社他社商品知識や損害保険、コンプラなどの知識面。そして「使命感」というものを映像や先輩の話を聞いて植え付けていく。

この頃は、新しいことを覚えていく楽しさや同期との

関わりが多く、ワクワク感がありました。

~現場配属~ アンケート回収・飛び込み・電話かけ
アンケート回収
東京都内10営業所くらいに振り分けられる。1人2団体位の担当企業をいただき、従業員のお昼休みや定時後に営業活動を行う。入社前に聞いていたものの、想像以上に辛い。廊下や食堂前、エレベーターホールに立って「こんにちは!〇〇生命の~です。御社の担当になりましたので、ご挨拶させてください。お名前は~」とアンケートをいただく。企業様によって様々だが、答えてくれる人は1割~4割。(超優しい?というか謎に答えてくれる企業もある。)もちろん初めは上司同行なので、人が出てきて声をかけないと最悪背中をドつかれた「なんで声かけないの?」と。人を見つけたら声かける以外ないのだ。でも、アンケートで個人情報をいただかないと意味がない。「お名前教えてください。生年月日は?連絡先は080?090?・・・」と相手に隙を与えず聞くのだ。初めてお会いした方に、ここまで聞くとは今思えば異常だ。
もちろんガン無視・ハエのように追い払われる・空気として扱われる等も当たり前。

飛び込み
空いた時間は、企業や店舗に飛び込むのだ。出入り許可を頂くことが目的だが、断られたからといって引き下がるわけにはいかない。
①定期的にチラシを持って来て良いか
②対応してくれた方にアンケート

当時ブームだったのは、工事現場へ飛び込みだ。大き目な工事現場を見ると、プレハブがあると思いますが、あの中にゼネコンや設備会社の社員さんがいるのだ。危険職種や不規則な生活、夜遅くまでプレハブで働いている等様々な、こちらとして好条件が揃っている。
実際に、私もお客様になっていただいた方は多いし、優しい方や気前の良い方も多かった。一方で、もちろん怒鳴られたり名刺を目の前で破られたり、他の営業職員とのバッティングも多くトラブルも起きやすいリスクもある。

辛い表情の女性のイラスト(3段階)

どんな場所にも入り込む、「ゴキ○リ」みたいだね。と同期と話していた

電話かけ
もちろん、飛び込み(営業)電話も行う。企業や店舗が一覧になった紙を見て、Googlemapを使用してTELかけ。最も印象的だったのは、カフェへのTELかけ。お店が忙しい午後の時間帯に「店長さんいらっしゃいますか」と。営業妨害だ・・・100件ほどかけてもちろん話が進んだことは無い。
あとは、1度アンケートをいただいたけど、そのままになっている方や提案して断られて時間が経った方、既契約のお客さまへTELかけ。
アンケートに電話番号が書いていないかたは、代表電話にかけることもある。もう闇金?ストーカー?!アンケートに答えたが最後のように、契約のためにどこまでも追いかける。この頃には、麻痺していてそれが当たり前だと思いつつあった。
上司に言われていた言葉は・・・死ぬこと以外、かすり傷だよ

洗脳された軍隊のように、「自分が弱いせいで、ネガティブになっているんだ。強くならなきゃ」と胸を叩いて前に進んでいくのである・・・

毎月のように同期が辞めていく中、私が残れたのは、ストイック!?洗脳されているけど、直属の上司や先輩、仲良い同期は本当に人として尊敬できる方だったので、その人たちを裏切れないという気持ちが強かった。

あまり自己主張できない私だが、入社2年目に「辞めたい」と上司に言った。続く…

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