【実体験】婚活詐欺で8台契約されたその後｜警察・弁護士・携帯会社への対応記録

前回の記事では、婚活パーティーで出会ったイケメンに騙され、気づいたら携帯を8台契約されていたところまでお話ししました。
今回は、そこから実際に私がどんな対応をしたのかを記録として残します。

同じような被害者が出ないことを願いつつ、もしもの時の参考になれば幸いです。。

発覚後、混乱と絶望感

CIC（信用情報）を開示した時、「携帯8件契約」「総額200万円超」という現実を目にして愕然としました。支払いの滞納は一切ないのに、クレジットカードが作れない理由はこれだったのか・・・

「私、社会的信用ゼロじゃん…」
やられた側だけど、どこか犯罪を犯したような気持ちにもなり、誰にも話せませんでした。でも、自分で動くしかないと思い、警察・携帯会社・専門家に相談を始めました。

警察に相談してみた結果

まず最初に駆け込んだのは警察署。まず電話相談から始まり、相談の予約をして当時の最寄り警察署ではなく、現住所の最寄り警察署へ。
でも、結果は想像以上に冷たいものでした。

「請求書が来ても支払わなければ良い。被害届は受理できません。情報提供として受理するだけになります。」

つまり、「これは民事トラブル扱いで、刑事事件としては動けない」ということでした。
ショックでしたが、ここでの対応は「記録を残す」ことに意味があるので、詳細を説明し、情報提供として受理してもらいました。ここにくるまで３か所の警察署で話をしました。

携帯会社への連絡：au編

続いて、携帯会社へ確認。
私の名義で4台の契約があったauに問い合わせたところ、衝撃の回答が。

「契約は正規の手続きで行われており、不正契約ではありません。」

調査の結果、

公共料金の領収書
健康保険証
を提示して、ヤマト便で携帯が配送され、受け取られた記録があることが判明。

私は「覚えがない！」と訴えましたが、au側は最終的にこう言いました。

「お支払いができそうになったら、またご連絡ください。」

…これではまるで私が本当に契約したかのような扱い。
怒りと悔しさで涙が出ました。ここに至るまでも、何度もお客様サービスセンターや、近くのauショップへ相談に行っています。

携帯会社への連絡：ドコモ編

次はドコモ。
こちらも4台契約が確認されていたので、全ての契約申込書を開示してもらいました。

契約時に使われた身分証明書
住所変更時に使われた公共料金領収書
携帯を送付したゆうパックの配送記録

これら全てが私の名前で残っており、高輪の住所で受け取られていた事実が発覚しました。
つまり、私が知らぬ間に公共料金の支払い名義を乗っ取られ、本人確認書類として悪用されていたのです。

公共料金名義を悪用された衝撃

最も驚いたのが、公共料金の支払い名義が私になっていたこと。

私は高輪に住んだことがありません。
しかし、なぜか「高輪の部屋で私が公共料金を支払っている」状態にされていたのです。

推測ですが、
彼が高輪の住所で携帯を契約 →携帯の契約住所と契約した身分証の住所が違う→公共料金の支払い名義を私に変更 → それを携帯契約の住所確認に利用
という手口だったと思われます。

「こんなことができるのか…」と恐怖を感じました。加えて、それで契約できてしまうことのセキュリティの甘さに怒りを感じました。

弁護士に相談：時効援用という方法

最終的に弁護士に相談した結果、教えてもらったのが「時効援用」という方法でした。

携帯料金などの債務は、最後の支払いから10年で時効成立
時効を迎えたら「時効援用通知」を出すことで、支払義務がなくなる場合がある
書類の作成や手続きは司法書士に依頼するのが安心

私は時効成立を待ちつつ、現在は司法書士に正式に相談しています。

現在とこれから｜同じ被害を防ぐために

詐欺が発覚してから数年。もちろん別れてから彼に連絡を取ったことがありません。連絡を取ることによって、何かこちらが不利になるかもしれないと思うからです。そもそも今後一切関わりたくありませんし、何かの詐欺被害で逮捕されていることを祈るばかりです。
冷静に考えたら、こんなにも携帯を契約する意味って・・・振り込め詐欺をしていたんじゃないかという被害者が出ていることの心配はあります。

まだ完全には解決していませんが、専門家に相談しながら前に進んでいます。今回の経験から強く言いたいことは3つです。

マッチングアプリや婚活パーティーで出会う相手は、必ず冷静に見極めること。
怪しい請求や契約があれば、すぐにCIC（信用情報）を開示すること。
早めに弁護士や司法書士などの専門家に相談すること。

まとめ

婚活詐欺は、恋愛感情を利用する卑劣な犯罪です。
私自身、もっと早く違和感に気づけていれば…と今でも後悔します。

この記事が、少しでも同じような被害を防ぐきっかけになれば幸いです。
そして、今まさに被害に遭っている方が、少しでも冷静に対処できますように。